エモーション ブルゴーニュ ブラン/ウ゛ァンサン ジラルダン 2020
エモーション ブルゴーニュ ブラン/ウ゛ァンサン ジラルダン 2020
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『ブルゴーニュ白』
で、何かお探しの方へ
まずは、これをどうぞ。
いい意味で「ニュートラル」
上質さも感じられます。
中身は、あくまでもACブルゴーニュ級ながら、ピュリニー・モンラッシェ、シャサーニュ・モンラッシェ、ムルソー村内の区画のブレンド。
それぞれ、村名、一級畑は、高い評価。
『輸入元資料より』
ピュリニー、シャサーニュ、ムルソーのアペラシオン レジョナルの畑の葡萄を使用します。
ピュリニー、シャサーニュ、ムルソーの、斜面のふもとにあるアペラシオン レジョナルの畑の葡萄で、ピュリニーをメインで使用。区画ごとにワイン造り。軽く澱引き後、500Lの樽で発酵させ、樽(新樽でない)で12ヶ月熟成。瓶詰めの前にブレンド。「ブルゴーニュ ブランですが、キャラクターがしっかりあり、レストランでグラスワインとして飲んで欲しいワインです。「世界中を営業する中で、村名ワインのブラインドテイスティングにこっそりこのワインを出すことがあります。その時、『素晴らしいシャサーニュですね』、『素晴らしいムルソーですね』と言う方々がいらっしゃいます。このワインがA.O.C.ブルゴーニュだと分かると、絶賛して頂けますし、その事を大変誇りに思います」とマルコは話していました。
生産者名(原語) Vincent Girardin
国 フランス
等級 A.O.C.
地域 ブルゴーニュ
葡萄品種 シャルドネ
色 白
飲み口 辛口
熟成 500Lの樽で12ヶ月
アルコール度数 13.00
『ワイナリー』
ヴァンサンが引退し畑と会社を売却。危機を乗り越え、生まれ変わった「新生ヴァンサン ジラルダン」
2012年、設立から30年を迎えたドメーヌ ヴァンサン ジラルダンに、重大な事件が起こりました。ワイナリーを立ち上げたヴァンサンその人が、体調の不良と後継者の不在から、ドメーヌを手放してしまったのです。同時に自社畑の多くを売却し、ワイナリーに残されたのは最新の醸造設備と、ほんのわずかな自社畑と、醸造家エリックを初めとする優秀なスタッフたちだけでした。幸いにも、新たなオーナーはドメーヌを買い取っただけで、ドメーヌの運営体制はそのまま維持する形をとりました。それどころか、ヴァンサンの右腕として醸造家を務めていたエリック ジェルマンを、畑や醸造に関わる全ての部分でトップに就任させたのです。実は、ヴァンサン ジラルダンのワインが現在のような評価を獲得したのには、エリックの功績が大きくかかわっています。その評価は、ヴァンサンがいた頃よりもむしろ高いほどです。
ヴァンサン時代の濃厚なスタイルの終焉――エリックが「ピュアでエレガントな」スタイルを完成させる
エリックがヴァンサンと知り合ったのは、今から20年ほど前のことです。ヴァンサンからスカウトされる形で2002年にドメーヌに正式に加入します。その当時、ロバート パーカー等の評論家から絶賛されていたヴァンサンのワインは、「濃厚で、はちきれんばかりの果実味がある」スタイルでした。しかし、エリックはこのスタイルを大きく変更する必要があると感じていました。2004年頃からその方法を模索し始め、ついに2007年に新しいスタイルが完成しました。それが、今のドメーヌ ヴァンサン ジラルダンを象徴する「ピュアでエレガント」なスタイルでした。
エリックの実家は、有名なアンリ ジェルマン ペール エ フィス。ムルソーに生まれ、ムルソーを人一倍愛するエリックは、醸造学校を卒業した後、シャサーニュ モンラッシェや、パプ クレマンで経験を積み、後にブルゴーニュを拠点とする「バーガンディア醸造研究所」での勤務を開始します。そこで幸運にも、キリアコス キニゴプロス氏の教えを受けることになります。キリアコス氏は当時DRCやルフレーヴ、エティエンヌ ソゼ等の醸造コンサルタントを行っていました。その時のことを、エリックは『ヴィニュロン』誌の2015年秋号で次のように語っています。「私は本当に運が良かった。ダヴィド デュバンやジョルジュ ルーミエのようなワイン業界のビッグネームで、3年間の間、毎年40もの醸造経験を積むことが出来たんだ。そして今ではヴァンサン ジラルダンで働くことが出来ているんだから」。また、以前までと同様に輸出部長のマルコ カスケーラが販売を担うことで、エリックがさらにワイン造りに集中できる環境が整っています。こうして、「エリック率いる新生ヴァンサン ジラルダン」がスタートしました。
「これまでのようなワイン造りは出来ない」。最大の危機を乗り越え、自社畑を買い足しドメーヌを復活させる。
エリックは、これまでのように高品質なワインを安定して造るために、自分たちで管理する葡萄畑を増やすことを考えました。そこで新たに、契約農家から葡萄を買い取るだけでなく、契約農家の畑を自分たちで管理して葡萄を買い取る部門を立ち上げ、自社栽培の畑を得ることが出来ました。自社で管理する畑については、オーガニックまたはビオディナミ栽培を採用しています。2014年には、ムルソーのシャルム、レ ナルヴォー、スー ラ ヴェル、ポマールのレ ヴォーミュリアンと村名区画、ヴォルネイの村名区画、AOCブルゴーニュの白の畑の一部を、合計で4haほど手に入れることが出来ました。以降、少しずつ葡萄畑を買い足し、現在は約33haの自社所有畑・自社管理畑を持つに至りました。こうしてネゴシアンとしてだけではなく、ドメーヌとしても復活を遂げることが出来ました。また、今では誰もが当たり前のように行なっている「完成したワインではなく、葡萄を選んで購入し自分でワインにする」という、ネゴシアンワインメーカーの先駆者としても、これまでと同様にワイン造りを行っています。
『ワイン アドヴォケイト』においてトップ ドメーヌと同等の評価。
2017年のバタール モンラッシェが同年同銘柄の中で最高得点を獲得!
2012年に突如として訪れた危機を乗り越えた「新生ヴァンサン ジラルダン」は、その後瞬く間にドメーヌの地位を押し上げ、今やブルゴーニュを代表するトップ ドメーヌのひとつとして評価されるまでに至りました。それまでのような「コストパフォーマンスの高い生産者」としてではなく、「最高品質のワインを造るドメーヌ」として認められたということに大きな意味があります。『ワイン アドヴォケイト』は、ヴァンサン ジラルダンの2017年のバタール モンラッシェに、エティエンヌ ソゼと並ぶトップ タイスコアの96点を献上しています。ラモネとオリヴィエ ルフレーヴが95+点、フォンテーヌ ガニャールが95点、マルク コランが94+点を獲得し、ドメーヌ ドーヴネが95-97点、ピエール モレが94-96+点、ルフレーヴが94-96点の暫定評価を獲得している中での快挙です(2020年9月11日現在)。この評価は、ドメーヌ ヴァンサン ジラルダンの中でも歴代最高得点となっており、ヴァンサン時代には成しえなかったエリックの功績といえます。こうした近年のワイン造りは、グラン クリュ、プルミエ クリュなどの高級ワインだけでなく、マイナーなアペラシオンやAOCブルゴーニュなどのスタンダードクラスにもしっかりと反映されています。
『ベタンヌ+ドゥソーヴ2019』で4ッ星、『ル ギド デ メイユール ヴァン ド フランス2021』で2ッ星に昇格し、
さらに『ワイン&スピリッツ』でも2019年のトップワイナリー100に選出!
近年、エリック ジェルマンを筆頭に新たな道を歩み始めたヴァンサン ジラルダンは、これまでと変わらないばかりか、さらに素晴らしいワインを造っていることが、多くのワインガイドで次々に賞賛されることとなりました。フランスのワインガイド、『ベタンヌ+ドゥソーヴ』の2019年版で、ヴァンサン ジラルダンが4ッ星(最高は5ッ星)生産者に昇格したのです。この評価は、ドメーヌ デュジャックやドメーヌ ルフレーヴ、ドメーヌ コント ジョルジュ ド ヴォギュエ、ドメーヌ ロベール グロフィエ ペール エ フィス等の生産者と並ぶものでした。さらに同ガイドの2020年版でも4ッ星を維持し、「偉大なブルゴーニュ ワインを知らない人は、この造り手によってそれらの公正な概念を獲得することが出来る」と評価されています。
また、『ル ギド デ メイユール ヴァン ド フランス2021』で2ッ星(最高は3ッ星)に昇格し、ボノー デュ マルトレイやエティエンヌ ソゼの他、セシル トランブレイ、ピエール イヴ コラン モレ、マルク コランなどの著名な生産者と肩を並べています。同誌では2017VTの評価が掲載されており、バタール モンラッシェとビアンヴニュ バタール モンラッシェがともに98点、モンラッシェとムルソー プルミエ クリュ ペリエールが96点と高評価を獲得しています。
また、アメリカのワインガイド、『ワイン&スピリッツ』の「TOP 100 WINERIES OF 2019」に選出されるなど、その勢いは留まるところを知りません。『ラ ルヴュ デュ ヴァン ド フランス』2020年4月号では、「ヴォルネイ プルミエ クリュ サントノ」が、ドメーヌ デ コント ラフォン、ドメーヌ マトロとともに、また「シャサーニュ モンラッシェ プルミエ クリュ ブランショ ドゥシュ」がジャン クロード バシュレ エ フィス、モレ コフィネとともに紹介されています。『ワイン アドヴォケイト』誌は2020年2月の記事で、2019年に引き続き、「現在、非常に確かで高品質なブルゴーニュの白ワインを造るようになっており、この造り手を”商業的”だからと避けることは完全に間違っている」と指摘しています。
「私達はいわばテロワールの番人。畑に出て作業することは田舎では常識さ!」
……エリック ジェルマンのコメント(『ヴィニュロン』2015年秋号より)
エリックは、葡萄畑での仕事を何よりも重要だと考えています。自社で管理する葡萄畑はもちろん、契約農家からの買い葡萄についても殺虫剤や除草剤を使用していません。エリックは『ヴィニュロン』誌で、「以前、畑の管理が十分でないと私が判断した農家との商談を断ったことがあるよ。彼らが持っていた畑がどれだけ素晴らしいアペラシオンだったかということは関係なしにね。契約農家であっても、葡萄を買う時は、オーガニック、もしくはそれに近い形で栽培されているという事を大切にしているんだ」と語っています。ヴァンサン ジラルダンのすべてのワインは、この哲学のもとで造られています。エリックは醸造だけではなく、自ら畑を周り、「良いワインは畑から」の哲学を貫いています。こうして育てられた葡萄は、その土地のテロワールを浮かび上がらせる「ピュアでエレガント」なワインとして多くの方に親しまれています。また、ヒュー ジョンソン「ポケット ワイン ブック2019」で赤★★から★★★生産者へと昇格し、『ムルソーを本拠地とする白ワインのスペシャリスト』と掲載されています。
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